みなさんがよくケータイで利用するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ブログ、プロフ、リアル、掲示板など、様々な人たちと自由に交流できるサイトのことを、コミュニティサイトと呼びます。
コミュニティサイトは、これまで出会うことがなかった地域の人や年齢の違う人たちとも自由なやりとりができ、自分の可能性を広げるとても魅力的なサービスです。しかし、顔が見えないネット上でのやりとりのため、悪い人と知り合ってしまったり、事件や犯罪に巻き込まれてしまったりする可能性もあります。
たくさんの人を相手に、自分の感情や体験を広く伝えることができます。それだけに読む人の気持ちに注意することが必要です。
自分がどのような人間か伝えることができます。書く内容によっては、個人情報を見知らぬ人に知られてしまう恐れがあります。
他のユーザーと直接話をして、交流することができます。しかし周囲の友達からも目の届かないやりとりになってしまうことがあります。全くつながりの無い人からのメッセージには注意しましょう。
自分のことや世の中のことなど、様々なことを話し合い、自分とは違った目線を得ることができます。ただし、相手への悪口などの公共の場にふさわしくない投稿は止めましょう。そして、著作権や肖像権を侵害しないようにしましょう。
様々な写真や画像をアップすることで、自分の日常を幅広く表現できます。ただしアップすることができるのは、自分が権利を持っている写真や画像だけです。
また、色々なファイルを掲載できるコミュニティサイト(無料ホームページなど)もありますが、権利者に無断で音楽ファイルをアップしてはいけません。
会員制のサイトでもいろいろな価値観の様々な年代の人が参加しています。また、興味もないのに悪いことに利用するためだけに登録する人もいたりします。
したがって、サイトのルール(利用規約)を必ず読んで内容を理解してから、参加するかどうかを判断しましょう。判断が難しいときは、大人に相談しましょう。
信用できるサイトだと分かり、入会を決めた場合には会員になるために必要最低限の情報は、正しく入力して登録しましょう。この際に年齢・性別を偽ってはいけません。嘘の年齢や性別で登録をしてしまい、パスワードを忘れた際には、元に戻ることができなくなる可能性があります。
ただし、サイト内でのニックネームについては本名を入力する必要はありません。誰が見ているかわからないということを忘れないようにしましょう。
「メールアドレスだけなら大丈夫そう」と考えているのは大間違いです。教えた相手があなたのアドレスを悪用するかもしれません。
会うつもりがある・ないにかかわらず、コミュニティサイトの中で知り合った人に、安易に住所や電話番号、メールアドレスを教えてはいけません。メールアドレス、電話番号、住所、学校名、年齢、顔写真などは大切な個人情報です。日記やプロフィールにアップしてはいけませんし、メールなどで直接教えることも危険です。もしその個人情報が悪い人によって広められてしまったら、取り戻せないかもしれないのです。
個人情報のほかにも、住んでいる場所の話や学校の話、友達や部活動の話など身の回りの具体的な情報や、友達や別のサイトへのリンクをたどることで、あなたがどこの誰か特定できる場合があります。
これらの情報を手に、ストーカーに狙われる恐れもあります。十分に気をつけましょう。
見ず知らずの人に突然声をかけられてついていくのが危険なのと同じように、サイトで偶然知り合った相手に直接会うことはとても危険です。
メールや日記、写真で伝えられることは、その人のごく一部です。しかも他人の写真を貼ったり、良い人のふりをしていたりする人もいます。実際に相手がどんな人なのか理解することはとても難しいことなのです。 もしそのように誘われたときは、自分ひとりだけで判断するのは絶対避けましょう。保護者などの大人に必ず相談するようにしてください。
いわゆる出会い系サイトは、男女間の付き合いを目的とするものですが、18歳未満の者は出会い系サイトを利用することはできませんし、たとえ、18歳以上の人でも18歳未満の異性を誘う書き込みをすることは禁じられています。
また、普通のコミュニティサイトは男女間の付き合いを目的とするものではありません。「中2女子です。彼氏募集してます」などの書き込みは、サイトのルールで禁止されていますし、このような書き込みをすると、強制退会となる場合もあります。
"嘘の情報を流してイタズラをしたり、犯罪予告をしたりすることで逮捕される可能性があります。
誰かが書き込みをしたか分からないと思っても、運営会社は書き込んだ人の特定ができます。あなたが書き込んだと調べることは簡単なことなのです。
また犯罪を実際にやっていなかったとしても、みんなに誤解させるようなことを書くことで、あなたがそういうことをしたと思われてしまいます。安易な気持ちで書き込みをすることは絶対に止めましょう。
サイトの中には悪い人がいることもあります。身のまわりにいるのは友達ばかりだからといって、ずっと安全だとはいえません。悪いことを考えている人は、同じような文面をたくさんの人を相手に、メールや伝言板に書いて反応を待っていることがあります。
全く交流の無い人からの突然のメッセージには十分気を付けましょう。
普通の人や運営会社のふりをして、出会い系サイトへ登録させようとする悪い業者もいます。「運営会社からのお知らせ」というメールで、おかしなサイトに登録させようとしたり、「私は今のサイトを止めるので、これからはこちらで仲良くしてね。」と言って、登録させようとしたりすることもあります。
もし変なサイトへアクセスさせようとするメールが送られてきたときは、文面をそのままコピーして運営会社に通報しましょう。間違って登録してしまった場合には、保護者の方や公的機関と相談しましょう。
運営会社や詳しいユーザーを装って、コインを増やす裏技を教えますと宣伝していることがあります。しかし、裏技というものは存在しません。このようなサイトは、あなたを怪しいサイトにアクセスさせて登録させることが目的なので、絶対にアクセスしないようにしましょう。
他の誰かが作った曲や画像は、作った人が著作権という権利を持っています。他の人が著作権を持っている曲や画像をあなたが勝手に自身のフォトやコミュニティにアップすると、作った人の著作権を侵害することになります。絶対にやめましょう。
プライバシー権や肖像権についても知識を持ちましょう。プライバシー権とは、人の住所や氏名など他人に知られたくないことを、勝手に明らかにされない権利のことです。また、肖像権とは、顔や全身などの姿を勝手に撮影され、公開されない権利のことです。他人のプライバシーに関わる情報や、顔写真をその人の許可なくアップしてはいけません。例え、あなたと一緒に撮影したときでも許可を必ず得て下さい。
また、芸能人やスポーツ選手等の有名人も権利で保護されています。応援してあげるつもりでも、画像を勝手に載せることは違法なのです。「画像交換」「画像置き場」といったコミュニティを通じてやり取りをした場合、あなたが罪に問われる可能性もあります。絶対にやめましょう。
ダウンロードしたものを自由に使ってもいいわけではありません。たとえば、ダウンロードの際、お金を払ったからと言って、あなたが自分のページにアップすることまで認められているわけではありません。たとえば、メール用の素材として配布されている画像を、自分のプロフィールやブログに利用することはできません。
みんながやっていたとしても、問題が無いことにはなりませんので、注意が必要です。
また、権利者の許可無く楽曲が欲しいとお願いすることは違法な行為です。さらに、違法だと知っていたにも関わらず、ダウンロードすることも違法な行為となります。絶対にやめましょう。ダウンロードの際には、そのサイトにJASRAC許諾番号やマークがあるかを調べ、適法に配布されているものか確認するようにしましょう。
自分では変なことは書いていないつもりでも、そのサイトのルールに反する内容は削除されることがあります。例えば、悪いことをしたユーザーを批判するバトンが流れてきたとしても、個人情報(ユーザーのIDやニックネームなど)を書くことはルール違反になるので削除される場合があります。
この場合、さらされた人が悪者かどうかということは関係ありません。悪いことをした人がいたとしても、あなたがその人の悪口を言うのではなく、問題の部分を具体的に書いた上で運営会社に通報しましょう。
通報をする際には、具体的にどの部分がどう違反しているのか具体的に書きましょう。「とても不愉快です。止めて下さい。」というだけでは、事情の分からない運営会社は対応できない場合があります。
インターネット上で日記を書くことは、たとえ周囲に知り合いしかいなかったとしても、世界へ向けて発信していることを意味します。いろいろな人が目にする可能性があることを考え、特に以下の点に注意して行動しましょう。
以上の点をしっかり理解して、被害者にも加害者にもならない、上手な使い手になりましょう。